無事に現地スタッフと会い、泊まるゲストハウスも紹介してもらった。夜ご飯を一緒に食べることになり、それまではフリータイムとなった。町の散策も気楽ではない。少し歩けば、お金をねだられるの繰り返し。苦笑いである。でも、目の前に広がるのは、あの写真で見たガンジス川の景色。僕たち2人はまさにその中にいた。なんとも言えない高揚感。行動すれば、本当に来れるんだと感心した。歩きながらチャイを売ってるおっちゃんから、一杯づつ購入しガンジス川を眺めながらチャイを飲む。最高の時間だった。
ガンジス川はインド人にとって聖なる川で、ここで沐浴をすることで、今までの悪い行いを浄化できると信じられている。死ぬまでにこの地を訪ねようと、高齢の方が集まってくる。そして、乞食をしながら、死を待つ。特に身寄りのない方が多く、何もせずにただそこにいる人たちが大勢いた。そして、この地で亡くなると、一度亡骸をガンジス川に沈め、浄化し、川の横で燃やす。だから日中はひどい匂いが立ち込めている。こんな話を誰かからか聞いたが、誰か覚えていない。笑。英語もしゃべれないのになぜかインド人から聞いた記憶はある。もう文化、環境、死生観もろもろ違い過ぎて、すべてが異次元だった。
夜、日本人スタッフとご飯を食べながらいろんな話をした。ボランティアに参加した経緯、実際やってみてどうか、インドの生活はどうかなどなど質問攻めだった。結果としては、建設中の学校には行くことができなかったが、生の声を聞けたことが何よりも収穫だった。
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