インドの旅⑧(マザーハウス)

日記

 4日目に突入。無事に電車はコルカタに着いた。そしてひたすら、現地の人に尋ねながらマザーハウス(死を待つ人々の家)を目指した。ここは、マザーテレサによって、インド、コルカタに設立された、貧困や病気で死にそうになっている人の最期を看取るための施設。ヴァラナシ同様、道は舗装されてるわけもなく、T先輩から借りたスーツケースのキャスターが壊れてどこかにいく始末。もうコロコロは使えない。相変わらず、外国人に対する視線はきつめ。僕はスーツケースを肩に担ぎあげ、インドの灼熱のなか、ぼこぼこ道をひたすら歩き回って、なんとか目的地に着いた。周りの視線は気にならなくなっていた。

 マザーハウスは、貧しい町の中に佇んでいた。突然の訪問にもかかわらず、韓国人修道女の方と話をすることができた。感謝。中の見学はさせてもらえなかったが、マザーテレサが実際に住んでた部屋を見学させてもらうことができた。マザーハウスでは、日本人と韓国人の大学生ボランティアと話をすることができた。こんなところにも日本人がいて、実際に行動している姿にカッコよさを感じ、強く勇気づけられた。マザーテレサの部屋は、4畳ぐらいか。小さい木の机、椅子、お椀が一つ。このお椀で食事をし、体を洗ったのだという。ただただシンプルそのものだった。マザーテレサの死後、部屋を片付けた訳ではなく、そのままの状態だという。教科書で見た歴史上の人物の、活動した場所、部屋を実際に見るという体験が信じられなかった。

 今は、マザーハウスで一日ボランティアもできるみたいなので、興味がある方は参加してみるといいかもしれない。

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