確信

日記

 日本に帰国し、日々の生活に戻ると、あのフィリピンの旅が、嘘だったかのような感覚になる。あの眩しい太陽と、濃い緑の植物たち、鶏の鳴き声、きらきらしたフィリピン人の笑顔が頭の中にはあるけど、目の前に見える光景は、少し疲れた顔の通勤電車の人達。心なしか、視界全体が曇って見えた。前日までのフィリピンとはかけ離れた世界。

 数日経って、次回の青年海外協力隊試験を受けることを会社に伝える。相変わらず、いろんな人から辞めておけと言われるが、あの時の僕は意志が固まっていたので、全くブレなかった。会社としては、青年海外協力隊の現職参加は、前例がない中承諾して下さった。会社には感謝である。

 一度きりの人生、行かないと間違いなく後悔するのがわかっていた。再度、両親にも自分の意志を伝え、面接に挑むことになる。

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