結果は郵送にて送られてくる。その日は朝から、ソワソワが止まらない。就業時間を終え、早歩きで帰路についた。そして、手にする、JICAからの封筒。自分にとっては特別な封筒。恐る恐る、文面に目を通す。
【合格】の文字。
ふっと力が抜け、喜びが込み上げてくる。この日をどれだけ夢見たか。自然と泣いていた。
ただ、文を読んで行くと、気になる文字が
溶接、フィリピン、パナイ島、イロイロ市、TESDA
そう、合格したのは、お世話になったネグロス島のTESDAではない。僕が行かなかった方の配属先だった。喜びと複雑な気持ちが混じり出す。でも、小5から想い描いていた事、「発展途上国で現地の方のために、自分が出来ることをする」を実際に出来るチャンスは、なかなかない。答えは決まっていた。
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