後から知ったこと。青年海外協力隊になるには英語の試験を受けて、ある程度の点数を取る必要がある。それが、だいたいTOEIC360点だったと思う。僕はこの点数ぎりぎりだった。
英語のクラスでは、同じぐらいの英語力のメンバーが集まる。僕のクラスは、自分を入れて4人。シニアボランティアでラオスに行く合気道の先生、青年海外協力隊としてタンザニアに測量を教えに行く勝さん、同じくタンザニアに観光隊員としていく方。英語の先生はフィリピン人の女性。このクラスの英語のレベルはお世辞にも高いとは言えないが、覚えたての英語「I`m confused(頭が混乱している)」を連発しながら、みんなで切磋琢磨して日々を送った。
このクラスで出会った勝さんも、とても魅力的な人だった。他の人の勝さんの印象は、ちょっと壁があって、取っ付きにくいみたい。いつも眉間に皺をよせている、黒ぶち眼鏡が特徴的な人。僕とは、とても気が合い、いろんな事を教えてもらった。この、目立つのが嫌いな勝さんが、訓練生活最後に、誰よりも有名になるとは、その時誰も知らない。
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