研修も1年の終盤を迎え、それぞれの配属先が決まる、そんな時期に事件は起こった。
当時の自分はだいぶ偏食で、なんとかして食費を浮かそうとしたり、ちゃんとした食事の代わりにお菓子を食べていた記憶がある。ある日、急に気分が悪くなり洗面所で吐いたことがあった。その口から出たものが茶色かったので驚いたが、前の日に手が止まらずにいっぱい食べたチョコレートだと思っていた。その夜、いつものように寮の共同風呂に入り、湯舟から出た途端に視界が揺れだし、やばいと思いしゃがみこんだ。風呂場にいた同期に心配されながらなんとか部屋に戻った。数日後、また同じように湯上りにふらつき、なんとか脱衣所に到着。下着を履こうと片足を上げた瞬間意識が飛んで真っ裸で仰向けに倒れた。気が付くと、ドラマのように同期が仰向けになった私に「大丈夫か」と声をかける(半笑いで)。次の日さすがに何かおかしいと病院を受診。十二指腸潰瘍で穴が5つ開いていたそうだ。そりゃ倒れる訳だし、吐いたのは恐らく古くなった血だったのだろう。その日から一週間の入院が決まった。その時期はストレスを全くと言っていいほど感じていなかったのでピロリ菌の仕業だった。この出来事がきっかけでピロリ菌によるお腹の違和感を察知できる能力を授かったのは、怪我の功名。寒い時期、特に空腹時に違和感が出ることが多かった。この違和感を感じた時、ヨーグルトのLG21を食べると治っていた。今となって調べるとLG21にはピロリ菌を除菌できる科学的根拠があるのだそう。後日、風呂場で助けてくれた同期になんで半笑いだったのか聞いたら、私のジュニアが豪快に宙を舞っていたから、あれを笑わないやつはいないとのこと。不謹慎なやつだ。。。
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